はじめて「純」をフルコーラスで聴いたのは拓郎の歌でなく、長年の親友と行ったカラオケの席だった。彼の熱唱を聴いていて、“まぁ、これまで何だかんだあったし、いろいろ迷惑もかけたけど、結局、こいつとは一生つきあって行くことになるんだろうな……”、なんつー思いがフト頭をよぎり、妙に感傷的な気分になったりもしたもんだったが(以上、自分語り)。やはり何といってもまず、この「純」のもつ熱い言葉・熱いメロディー。これが、もうかれこれ30年以上やっている人の中から生み出されたものだ、という事実が、やたらと胸を打つのだ。もしかすると拓郎はこれを、新たなる“デビュー曲”のつもりで世に送り出したのではないか。この「純」ができたいきさつ、どういったわけでこれが『魁!! クロマティ高校』のOPになったのかをオレは知らないが、まるで入念な打ち合わせの上、アテて書かれたのではないかとすら思えるほど、ピッタリとマッチした名曲に仕上がっていると思う。
フジ系プロ野球中継のテーマ曲として03年、04年と使用されている3のオリジナルは笠置シズ子(サトウハチロー=服部良一コンビの作品!)だが、何も知らなければ彼のオリジナルだと思い込んでしまいそうなほど(それは、オレだ…)、拓郎らしい、実にユニークかつクセになる1曲(余談だが、ビリー・ジョエル「ハートにファイア(We didn't start the Fire)」に、アレンジの雰囲気が少し似ている)。
なお、あの男泣き名曲「流星」のセルフカヴァー・ライヴver.も、04年4月からNHK総合『難問解決!ご近所の底力』エンディング・テーマとなり、このマキシは3曲すべてタイアップつき、ということになった。