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明日のために


明日のために
明日のために
コロムビアミュージックエンタテインメント
price : ¥1,937
release : 1993/06/21

1985年。 ごらん、また遥かな旅が始まる

千春自らが設立したNEWSレコードを整理し、アルファレコード(こちらも現在消滅)から心機一転して制作したアルバムである。

一聴して驚いたのは、エレピの導入や音数を落としたりで"線の細いサウンド"になった事。 そして、レコード会社移籍決定後作った後半5曲(アナログ盤でのB面)の歌の深さだ。
まず「いつの日か」。独裁政治と戦争への坂道を転げ落ちる内容は当時の首相の"不沈空母発言"などが発端のようだが、有権者が政治に不満を持ちながら選挙に行かず、結果的に約50年も某政党と官僚の政権を赦(ゆる)して来た今の日本でも充分に起こり得る危険をはらんでいる事を訴えているのではないか。
悲しむ人に寄り添うように歌う「ひとりぼっち」「君の友達」や、ひとつの終わりを淡々と歌う「虹のかなた」の寂寥感は、あの頃の千春の偽らざる心境だろう。
しかし、悲しむだけじゃない。 タイトル曲「明日のために」は、NEWS時代後半では意図的に避けてきたような北海道的な大らかさ・力強さが感じられる一曲だ。(そういえば、同年3月彼のテレビ番組の最終回でこの歌を弾き語りのかたちで歌い、感動を呼んだのを覚えている)
こんな歌が欲しかった。

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