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木枯しに抱かれて


木枯しに抱かれて
木枯しに抱かれて
コロムビアミュージックエンタテインメント
price : ¥1,937
release : 1993/04/21

フォークシンガー松山千春の真骨頂

松山千春「承の時代」2作目に当たる大ヒットアルバムです。
シングル「人生の空から」収録の「海を見つめて」に見られる
内省的な心境を綴った作品でフォークシンガーならではの鋭
いメッセージが全体を包み込み力強い歌声が心に残ります。
 アルバムは心寂しい様子をラブソングに置き換えて語りだ

す名曲「北風の中」で幕を開けます。この曲は82年に俳優火野
正平がカバーし話題を集めました。そしてレコードでいうA面の
ハイライトはタイトル曲の「木枯しに抱かれて」「私の明日には」
です。「木枯しに抱かれて」では八方塞になりどうにもならない
現実を悔やみながらも「人生いつかはいい時も来るさ」と必死

に耐えている様子が伺えます。「私の明日には」はこの時の千
春の人生に対する不安が最高潮に達していると見えて歌声も
ここぞとばかりに張り裂ける胸の内を語るように叫んでいます。
ちなみにこの「私の明日には」はアルバム発売当時のCMソング
として使われました。 
 B面に移って「炎」は松山千春の数多いラブソングの中でも間

違いなくトップクラスに入る出来栄えです。どんな事があろうと
も愛する人の傍に居たい愛し続けたいという女性の芯の強さを
現した内容で千春は女性の気持ちになって訴えかけています。
 「夕焼け」 この曲は辛い事ばかりの人生だけどいつかはこの
試練を乗り越え幸せをつかみたいと願望している「大空と大地

の中で」の続編とも言える静かな作品です。そしてこのアルバ
ムを象徴しているのがラスト「悲しい時には」です。この作品は
「悲しい時にはたくさん涙を流せ!いつかはその涙が明日への
希望・夢へと変わり輝く日が来るから」と訴えている松山千春な
らではのメッセージソングで力強い歌声と共にアルバムを締め

くくっています。不安と苦悩を抱えたまま松山千春は翌81年に
自分が次の勝負に挑めるかどうかの賭けとも言える作品「長い
夜」を発表します。

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